壺齋散人の 映画探検
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007ドクターノオ ジェームズ・ボンド・シリーズ第一作



1962年公開のイギリス映画「007ドクターノオ」は、有名な007シリーズの第一作。このシリーズは日本でも爆発的なヒットを記録し、小生も好んで見たものである。主人公のイギリス諜報部員ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーは、以後シリーズ六作品に出演。そのたびに拍手喝さいをうけた。日本で公開されたときには「007は殺しの番号」というタイトルだったが、後に原作通りに変更した。原作では、シリーズの第六作である。

テーマは、アメリカの宇宙開発にからんだもの。アメリカの宇宙ロケットの打ち上げを妨害するものがいる。その調査にあたっていたイギリスの諜報員が何者かに殺される。そこで事件の真相をさぐり、敵を懲らしめるために、ショーン・コネリー演じる諜報員ジェームズ・ボンドが投入される。彼のコードナンバーは007である。00が付くナンバーは、殺しのライセンスを持っているとアナウンスされる。邦題はそれを取り入れたのであろう。

筋書きは単純だし、アクションとしての迫力も、今の眼で見れば平凡なのではないか。それでも公開当時は目新しいアクション映画とうけとられた。

アメリカの宇宙開発を妨害しているのは、中国人のドクターノオということになっている。1962年当時は、米ソ間の宇宙開発競争は激しかったが、中国はほとんどかかわりがなかった。だからこの映画では、中国は国としてではなく、個人としての資格でアメリカ政府に挑戦する。しかも純粋な中国人ではなく、ドイツ人との混血である。ドクターノオのインテリジェンスはドイツの血のたまものだといわんばかりである。

たいして言うこともないが、初代のボンドガールを演じたウルスラ・アンドレスが、米大統領トランプの後妻メラニアとよく似ている。メラニアはクロアチア人だが、ウルスラはドイツ人である。




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