壺齋散人の 映画探検
HOMEブログ本館美術批評東京を描く水彩画動物写真西洋哲学 プロフィール掲示板



007ゴールドフィンガー 金密輸組織との戦い



007シリーズ第三作「007ゴールドフィンガー(Goldfinger)」は、麻薬の密輸組織とM16の闘いを描いたもの。ゴールドフィンガーとは、その密輸組織のボスの名である。この男は中国人を多数雇っており、それら中国人らがボンドを悩ます。このシリーズは、中国人を格下の敵として登場させることが多いのだが、この映画では女まで含めて非常に多くの中国人が出てくる。

第二作の「007危機一髪」以上に、ボンドは危機にさらされる。最大の危機は、レーザー光線銃で股を割かれそうになったこと。咄嗟の機転で危機から逃れるものの、その後も次々と危機に見舞われる。

この映画の中のボンドガールは、女飛行士を演じたオナー・ブラックマンだが、前二作のボンドガールのような存在感はない。セックスに淡白なせいだ。ボンドがセックスした相手のシャーリー・イートンは、全身に金粉を塗られて窒息死してしまう。いかにもゴールドフォンがーらしいやり方だ。シャーリーのために復讐を図った妹は、頭をちょん切られて死んでしまう。とにかくグロテスクな殺人シーンが多い。

ボンドはあいかわらず好色ぶりを発揮する。色気のある女を見ると、俄然発情するのだ。男の発情は女を刺激するらしく、ボンドに言い寄られた女はたちまちに落城する。だが、この映画に出てくる女飛行士だけは、落城しない。

ゴールドフィンガーの捜査を命じられたボンドは、車に仕込んだ七つ道具を与えられる。その七つ道具が大活躍して、ボンドは数々の危機を乗り越えるのである。




HOME イギリス映画 007シリーズ次へ









作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2021
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである