壺齋散人の 映画探検 |
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オーストラリアもニュージーランドもイギリス人による植民地国家なので、独自の文化的伝統は持たず、イギリスの文化で用を済ませるところがある。映画も、自分の国で作らなくとも、英米のフィルムをもってくればよい。そんなわけで、長い間独自の映画文化はないに等しいといってよかった。それでも、少数ながら映画を製作してきた。それらを見ると、これといった特徴は見られないが、イギリスを意識した作品が多いとはいえる。 一方、アボリジニと呼ばれる先住民は、あまり意識されない。これは、スペインやポルトガルの植民地国家である中年米諸国の映画が、現地の白人社会に焦点をあてた映画中心で、インディオとよばれる先住民にほとんど関心を払わないのと軌を一にしている。それでも、オーストラリアでは、白人による原住民の子供の受難を描いた「裸足の1500マイル」とか、ニュージーランドでは、白人女性のアボリジニの男との恋を描いた「ピアノ・レッスン」などが作られた。 オーストラリアのほうが人口が多いということもあって、映画産業はオーストラリアのほうが繫栄しているようである。「マッドマックス」シリーズなどは、オーストラリアだけではなく、英米でも大ヒットした。 ここでは、そんなオーストラリアとニュージーランドの映画から、代表的な作品を取り上げ、鑑賞しながら適宜解説・批評を加えたい。 オーストラリア映画「裸足の1500マイル」 アボリジニの少女の受難 オーストラリア映画「ピクニックatハンギング・ロック」:寄宿生失踪事件 オーストラリア映画「誓い」:第一次世界大戦の一齣 オーストラリア映画「危険な年」:インドネシアの9.30クーデター オーストラリア映画「シャイン」:ピアニストの半生 オーストラリア映画「ライオン~25年目のただいま」 マッドマックス:オーストラリアの無法地帯 ニュージーランド映画「ピアノ・レッスン」:女性の受難 ニュージーランド映画「乙女の祈り」:少女の同性愛 |
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