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パク・チャヌク「オールド・ボーイ」:記憶をコントロールされる



2003年の韓国映画「オールド・ボーイ」は、日本の漫画作品を映画化したもの。何者かによって誘拐され、15年間も監禁された男が、その理由を求めて奔走するという筋書きだ。

15年たったときに男は解放される。その足で日本料理屋に入った男は、そこで酩酊して意識を失い、気が付いた時には若い女の部屋にいた。日本料理屋の女店員をしていた女だ。男はこの女と一緒に、自分が監禁された理由を探すことになる。

その際にヒントを与えてくれた者がいた。男の高校生時代の同級生であったと後にあかされるのだが、その時点ではわからない。男は記憶をコントロールされているのだ。女のほうも頭脳をコントロールされているということになっている。

そういう状態で、男の探索は続く。男はついにその理由を突き止める。かつての同級生だった男が復讐のためにしたというのだ。復讐の理由は、男が自分の姉をもてあそんだということだった。姉はそのために自殺した。それは許せないというわけだ。

記憶をコントロールされていた男は、そう言われて高校時代のことを思い出す。たしかに一人の女生徒にワルサをした記憶がよみがえった。男はそのあと転校してしまったので、その後のことは知らなかったが、その女生徒は自殺する前に、どうやら一人の子どもを生んでいたらしい。その子どもと言うのが、男が一緒に行動している若い女らしいのだ。

事情を知った男は絶望する。というような内容である。余りできのよくないサスペンス映画といったところか。




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