壺齋散人の 映画探検 |
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東南アジアの映画で最初に日本人の注目を浴びたのは1993年のトラン・アン・ユンの作品「青いパパイアの香り」が岩波ホールで上演されて以来だろう。この映画は小生も見に行ったが、ベトナムの豊かな自然を背景に、きめ細かな人間関係が描かれており、日本人にも感情移入ができるものだった。トラン・アン・ユンはその後、村上春樹のベストセラー「ノルウェイの森」を映画化するなど、日本とは深いつながりをもった。 21世紀に入ると、フィリピン映画が話題を集めた。とくに、ブリランテ・メンドーサの作品は、フィリピン社会の腐敗体質に対して鋭い批判意識を込めており、色々と考えさせる内容を持っていた。 カンボジアやタイの映画は、ヨーロッパの映画祭で注目を集めたものが日本にも紹介された。有名な作品としては、「シアター・プノンペン」(カンボジア)や「ブンミおじさんの森」(タイ)などがある。 東南アジアの映画は、日本人にとってまだ馴染みが薄いが、それぞれの国の経済力の高まりとともに、内容のある作品が作られ、それらが日本にも紹介されるようになると思う。 フィリピン映画「立ち去った女」:冤罪で服役した女の復讐 フィリピン映画「ローサは密告された」:麻薬の蔓延と権力の腐敗 ブルランテ・メンドーサ「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」:警察の腐敗 ベトナム映画「青いパパイアの香り」:貧しい少女が幸福をつかむ トラン・アン・ユン「夏至」:現代ベトナム人の生き方 トラン・アン・ユン「ノルウェイの森」:村上春樹の小説を映画化 カンボジア映画「シアター・プノンペン」:クメール・ルージュによる虐殺が残した傷 タイ映画「ブンミおじさんの森」:仏教の輪廻転生思想 タレンタイム優しい歌 他民族国家マレーシアの複雑な人間関係 |
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