壺齋散人の 映画探検
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ジャン・コクトー:映画の解説と批評


ジャン・コクトー(Jean Cocteau)は詩人として出発したが、その他さまざまな芸術分野でも非凡な才能を発揮した。映画作りもその一つである。1932年に、コクトーらしいファンタスティックナ映画「詩人の血」を作った後、戦後には「美女と野獣」、「オルフェ」などの問題作を次々と造り、戦後のフランス映画をリードした。その作風は、シュルレアリズムを思わせるもので、自分自身の詩や小説作品をそのままイメージ化したものも多いようである。コクトーは何よりも詩人と呼ばれることをのぞんだというから、映画にも詩的なイメージを盛り込みたかったのだろ思う。

「美女と野獣」は、18世紀に作られた御伽噺を映画化したものだが、コクトー自身の脚色が大分加わっている。人間と獣が結婚する話は日本では珍しくないが、ヨーロッパでは珍しかったらしく、大きな反響を呼んだ。「双頭の鷲」と「オルフェ」はコクトー自身の戯曲を映画化したものだ。また、「おそるべき親たち」も、自分自身のアイデアを映画化したものであり、コクトーの映画作品は、彼の総合芸術といってよいようなものになっている。

これらの映画のほとんどすべてに、ジャン・マレーが出演している。ジャン・マレーはコクトーの同性愛の相手であり、「恐るべき親たち」の舞台をつとめた後、コクトーの舞台作品や映画作品に数多く出演した。とくに多くの映画作品を通じて、フランスを代表するスター俳優としての地位を築いた。怪しい魅力をたたえた俳優である。

コクトーはモディリアーニと交友があり、モディリアーニに肖像画を描いてもらったりした。その肖像画から伝わってくるのは、華奢で知的な雰囲気の男のイメージである。ある種の貴族趣味を感じさせもする。そんなジャン・コクトーの代表的な映画を鑑賞しながら、適宜解説・批評を加えたい。




美女と野獣(La Belle et la Bête)

双頭の鷲(L'aigle à deux têtes)
恐るべき親たち(Les parents terribles)
オルフェ(Orphée):ジャン・コクトー


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