壺齋散人の 映画探検 |
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増村保造は溝口健二の助監督として出発したが、溝口を強く批判して、その作風を嫌悪した。理由はいまひとつすっきりしないが、溝口が因習的な人間像を感傷的に描いたということらしい。だがその増村自身も、好んで日本の因習的な世界を描いた。もっともその描き方には、溝口とは違ったところがあった。溝口が女や弱い者の視点から描き続けたのに対して、増村は男の視点から描いた。また溝口には社会に対する批判的な意識があったが、増村にはそういう要素はほとんどない。彼にとって映画とは、理屈を盛りこむ容器ではなく、人を楽しませるものだった。要するに面白ければそれでよいのである。 とはいえ増村の映画はそれなりに人をうならせるところがある。ここではそんな増村の代表作を取り上げたい。 |
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好色一代男:増村保造 卍:増村保造 兵隊やくざ:増村保造 刺青:増村保造 痴人の愛:増村保造 曽根崎心中:増村保造 |
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