壺齋散人の 映画探検 |
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シェイクスピア劇は、ドラマチックな要素に富んでおり、しかもコンパクトに出来ているものが多いので、映画化するには適していた。だから映画の時代になると、早い時期から多くの作品が映画化された。シェイクスピアの祖国たるイギリスは無論、同じ英語圏のアメリカでも、シェイクスピア劇はハリウッドの絶好の売り物になって来た。シェイクスピア劇のヒーローをつとめた俳優としては、ローレンス・オリヴィエが有名で、彼は映画化作品にも多数登場している。また、アメリカ映画の鬼才オーソン・ウェルズも、シェイクスピア劇が好きだったと見えて、結構多くの作品に出演している。 シェイクスピア劇は、原作に忠実に映画化される場合もあれば、ちょっとひねって脚色される場合もある。日本の黒澤明は、マクベスとリア王を、それぞれ日本流にアレンジして、独特の劇として映画化した。日本以外の国でも、シェイクスピア劇を素材にして、自在にアレンジした映画は結構多い。ここでは、英米で映画化されたシェイクスピア劇を中心に鑑賞したい。 なお、作品紹介は、歴史劇、喜劇、悲劇の順とする。歴史劇については、イギリスの公共放送BBCが、Hollow Crownシリーズを銘打って、「リチャード二世」から「リチャード三世」までの七作品を制作・放送したものを冒頭にあげる。これはシェイクスピアの歴史劇を時間の順序にしたがって再現したものであり、全体を通じて、シェイクスピアがこだわったイギリス王権の歴史が俯瞰できるように作られている。 イギリス映画「リチャード二世」 シェイクスピア劇の映画化 Hollow Crown シリーズ ヘンリー四世第一部 Hollow Crown シリーズ第二作 ヘンリー四世第二部 Hollow Crown シリーズ第三作 ヘンリー五世 Hollow Crown シリーズ第四作 ヘンリー六世 Hollow Crown シリーズ第五作 ヘンリー六世第二部 Hollow Crown シリーズ第六作 リチャード三世:嘆きの王冠 Hollow Crownシリーズ第七作 ヘンリー五世:ローレンス・オリヴィエのシェイクスピア映画 お気に召すまま:シェイクスピア劇の映画化 じゃじゃ馬ならし:シェイクスピアの喜劇 真夏の夜の夢:シェイクスピア劇の映画化 イギリス映画「恋の骨折り損」 シェイクスピア劇のミュージカル化 ロメオとジュリエット:シェイクスピア劇の映画化 ジュリアス・シーザー:シェイクスピア劇の映画化 ハムレット:ローレンス・オリヴィエのシェイクスピア映画 オセロ( Othello ):オーソン・ウェルズのシェイクスピア映画 リア王:シェイクスピア劇の映画化 マクベス( Macbeth ):オーソン・ウェルズのシェイクスピア映画 ケネス・プラナー「シェイクスピアの庭」 最晩年のシェイクスピア イギリス映画「オフィーリア」 ハムレットをオフィーリアの視点から描く |
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