壺齋散人の 映画探検 |
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小津安二郎は、溝口健二と並んで、日本映画の黎明期を代表する偉大な映画監督である。溝口が主に、封建的な人間関係の中で抑圧される女性を描いたのに対して、小津安二郎は古い家族関係の解体していくさまを、抒情豊かに描き出した。 現存する小津映画でもっとも古い作品は「学生ロマンス若き日」だが、これは当時珍しかった学生の風俗をコメディタッチで描いたもので、戦前の小津映画の特徴であるコメディへの傾向が早くも現われた作品だ。この作品からは、小津がコメディ作家として出発したとの印象を強くする。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |