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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説:スティーヴン・スピルバーグ



スピルバーグの映画「インディ・ジョーンズ」シリーズは、考古学者インディ・ジョーンズの奇想天外な冒険を描くシリーズで、四作が公開された。そのうち「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」は第二作目にあたる。各作品の間には、主人公がインディ・ジョーンズであるということ以外に、共通点はない。その点は007シリーズとよく似ているが、荒唐無稽さではそれ以上だといってよい。

「魔宮の伝説」は、インドが舞台である。パンコット宮殿という廃墟を根城に、怪しげな宗教団体が世界征服のようなことを企んでいる。その野望をインディ・ジョーンズが打ち砕くと言うのが基本プロットだ。相手が宗教的な団体であるから、そこには魔法めいた行為も行われ、インディ・ジョーンズもその魔法にかけられたりして、一筋縄ではいなかい。だがそこはインディ・ジョーンズのこと、超人的な能力を発揮して、悪党どもを退治し、彼らによって奴隷化されていた子供たちを解放する、というような話だ。

インディ・ジョーンズと行動を共にするのものとして、女性歌手と中国人の少年が出てくる。この二人とは上海で知り合ったのだが、やくざとのごたごたがあってそこから脱出した後は、上海は二度と出てこない。だから上海でのエピソードは、中国人少年をインディの連れにするための、おまけのような扱いになっている。なぜ中国人少年をインディの連れとして映画に登場させたか、そのへんはスピルバーグ本人に聞いてみなければわからない。ただこの少年は中国式武術の心得があるらしく、悪党たちを相手に果敢に戦うのだ。

上海からは飛行機で脱出するのだが、その際にパイロットたちに飛行機のなかに置き去りにされてしまう。パイロットたちはパラシュートで脱出したのだが、インディたちにはパラシュートがないので、しかたなくゴムボートにかじりついて飛行機から飛び降りる。するとゴムボートは感心なことに、インディたち三人を無事ヒマラヤ付近のある地点に落下させるのだ。そこでインディたちは、パンコックのことを聞かされ、彼らの希望を実現するように懇願される。その希望とは、村に古くから伝わった聖なる石を、悪党たちの手から取り戻すとともに、誘拐された子供たちを救い出すというものだった。

そこで相手の根拠地に乗り込んだインディたちだが、相手は魔法を使えるとあって、なかなか手ごわい。インディたちは何度も危機に陥りながらも、最期には悪党を退治して、村に凱旋する、というわけなのだ。

とにかく、理屈なしに面白い。この種の映画には理屈はいらない、というよりも邪魔になるとばかり、荒唐無稽なシーンが次から次へと展開し、観客は息継ぐ暇もなく画面にくぎ付けになる。この種のアクション映画としては、もっともよくできたものと言えよう。




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