壺齋散人の 映画探検
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会議は踊る:ドイツのオペレッタ映画



1931年のドイツ映画「会議は踊る(Der Kongreß tanzt)」は、トーキー初期のドイツのオペレッタ映画を代表する作品、ドイツでは、19世紀の半ばごろからオペレッタが盛んだったので、映画に音声が導入されると、早速それらが映画化された。「会議は踊る」は、同年公開の「三文オペラ」と並んで、ドイツのオペレッタ映画の代表作として、いまでも色あせていない。

1814年のウィーン会議は、メッテルニヒの主導でナポレオン後のヨーロッパの政治体制を議論する場であったが、ロシアを警戒するメッテルニヒが手練手管を用いて会議をコントロールしようとした。その結果、舞踏会ばかりが開かれて、肝心の会議が進まない。それを揶揄して「会議は踊る されどすすまず」という言葉が流行った。この映画は、その言葉を具体的に肉付けした作品だ。

ロシア皇帝アレクサンドルと、ウィーンの町娘クリステルの恋がメーンテーマだ。それに、ウィーンの宮廷における会議の様子とか、会議をそっちのけで踊りに耽る政治家たちの姿がうつされる。オペレッタであるから、全編が歌につつまれている。主題歌として歌われた「新しい酒の歌」や「唯一度だけ」は、いまでも世界中で歌われている。

とにかく、理屈抜きで楽しい映画だ。今見ても、まったく古臭さを感じさせない。



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