壺齋散人の 映画探検 |
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マリリン・モンロー主演の1957年のアメリカ映画「王子と踊り子(The Prince and the Showgirl)」は、マリリン自身が映画化権を取得して作ったというから、彼女の意気込みがこもった作品だ。演技はのびのびとしているし、尻を降るサービスも忘れない。この時点での彼女の魅力が十分感じられる映画である。 ロマンス・コメディで、相手役はローレンス・オリヴィエ。オリヴィエは監督もしている。そのオリヴィエは、カルパチアの公爵で国王の摂政を務めているという設定。イギリスでジョージ五世の戴冠式があり、カルパチア国王(実の息子)や皇太后とともに参加するためロンドンにやってきた。その際劇場で踊り子のマリリンと出会って一目ぼれし、一夜を共にする。映画は、その一夜における二人の絶妙なやりとりを描くというわけだ。 マリリンは、白いイブニングドレスを着ている。身体に密着して体型がよくわかるのはいいが、やや小腹が出ていて、さすがに年を感じさせる。この時マリリンは三十歳を超えていた。尻の肉もちょっとつきすぎの印象を受ける。だからその尻を振ると、ブルドーザーのような迫力を感じる。 筋書きは他愛ないもので、もっぱら男女の恋のゲームが見せ所だ。オルヴィエもマリリンもゲーム感覚で演じている。なお原題にある Prince は公爵という意味。 |
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