壺齋散人の 映画探検 |
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1947年のアメリカ映画「三十四丁目の奇蹟(Miracle on 34th Street ジョージ・シートン監督)」は、クリスマス映画として長い間人気を保った作品。自分をサンタクロースだと妄想する老人をめぐる愉快な話を描いたものである。モーリン・オハラが母親役で出てくる。映画の魅力の半分は彼女のおかげだ。後の半分はサンタクロースである。 老人施設に入居する老人が町に出てきて、自分はサンタクロースだといって、いろいろなところにちょっかいをだす。そのうち、メーシー百貨店のイベントに出会い、モーリン・オハラ演じる女ディレクターにサンタクロースとして雇われる。かれのサンタぶりは子供たちの人気のまとになる。 ところが、会社の嘱託医がかれの妄想ぶりをあげつらって精神病院にぶち込もうとする。モーリン・オハラには、弁護士の隣人がいて、その弁護士がサンタの代理人として活躍する。その結果、サンタはアメリカの裁判所によって正式のサンタクロースとして認められる、というような内容である。 ストーリーは単純だが、全体にクリスマス気分が出ていて、さもアメリカ人が好きになるような雰囲気の映画である。モノクロの時代には、この映画がクリスマス映画の代表として、毎年上映されていた。アメリカ人なら誰でも一度はみたことがあるという。 三十四丁目というのは、メーシー百貨店の所在地だそうだ。この映画はそのメーシー百貨店の宣伝効果も発揮しているので、メーシーが後援しているのではなにかと思わせられる。 |
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