壺齋散人の 映画探検
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アメリカ映画の世界:歴史と作品解説


アメリカ映画の歴史と作品解説についての包括的なサイトです。アメリカ映画の世界を楽しむべく、代表的な監督ごとに作品を紹介し、名作というべき映画の魅力を鑑賞・堪能しながら適宜解説・批評します。


チャーリー・チャップリン

チャップリンの勇敢(Easy Street):社会風刺を盛り込んだ本格的喜劇

チャップリンの移民(The Immigrant):アメリカへやってきた移民仲間の話

チャップリンの冒険(The Adventure)アメリカの警察をおちょくるチャップリン  

チャップリン「犬の生活」:野良犬と宿無し人間

チャップリン「担え銃」:戦争を笑いのめす

チャップリン「サニーサイド」:田園の長閑な恋

チャップリン「キッド」:チャップリンの自伝的作品 

チャップリン「黄金狂時代」:ゴールドラッシュに翻弄する人々を風刺する 

チャップリン「サーカス」:ドタバタ喜劇の精神

チャップリン「街の灯」:コメディ・ロマンスの傑作

チャップリン「モダン・タイムズ」:痛烈な機械文明批判

チャップリン「独裁者」:ヒトラーの独裁を批判

チャップリン「殺人狂時代」:殺人の横行する時代を批判

チャップリン「ライムライト」:ミュージカル・コメディ


ジョン・フォード

ジョン・フォードの映画「男の敵」:仲間を売った男

ジョン・フォード「駅馬車」:西部劇の名作

ジョン・フォード「怒りの葡萄」:スタインベックの小説を映画化

ジョン・フォード「わが谷は緑なりき」:感動のヒューマンドラマ

ジョン・フォード「荒野の決闘」:西部劇の最高傑作

ジョン・フォード「アパッチ砦」:騎兵隊の敗北

ジョン・フォード「三人の名付親」:愛すべき悪党たち

ジョン・フォード「黄色いリボン」:騎兵隊三部作

ジョン・フォード「リオ・グランデの砦」:騎兵隊三部作

ジョン・フォード「静かなる男」:アイルランドへのオマージュ

ジョン・フォード「捜索者」:アメリカ原住民を敵視

ジョン・フォード「リバティ・バランスを撃った男」:西部開拓民の対立

ジョン・フォード「シャイアン」:アメリカ原住民の苦境


ウィリアム・ワイラー

ウィリアム・ワイラー「黒蘭の女」:アメリカ女性の理想像

ウィリアム・ワイラー「嵐が丘」:エミリー・ブロンテの小説を映

ウィリアム・ワイラー「月光の女」:法とは一種のゲーム


ウィリアム・ワイラー「偽りの花園」:ベティ・デーヴィスの悪女ぶり
 
ウィリアム・ワイラー「ミニヴァー夫人」:戦意高揚映画の傑作

 
ウィリアム・ワイラー「我らの生涯の最良の年」:復員した兵士たちの社会復帰

 
ウィリアム・ワイラー「黄昏」:熱烈な恋の結末

ウィリアム・ワイラー「ローマの休日」:オードリー・ヘップバーンの魅力


ウィリアム・ワイラー「必死の逃亡者」:脱獄囚に立ち向かう


ウィリアム・ワイラー「友情ある説得」:クェーカー教徒の信仰と南北戦争

ウィリアム・ワイラー「大いなる西部」:自分自身が法


ウィリアム・ワイラー「ベン・ハー」:スペクタクル巨編


ウィリアム・ワイラー「コレクター」:ストーカーによる婦女監禁


ウィリアム・ワイラー「おしゃれ泥棒」:宝物を盗む話



フランク・キャプラ

フランク・キャプラ「或る夜の出来事」:ロードムーヴィーの古典

フランク・キャプラ「オペラハット」:田舎者と女記者のラブロマンス


フランク・キャプラ「失はれた地平線」:欧米版桃源郷物語

フランク・キャプラ「我が家の楽園」:底抜けの楽天主義

フランク・キャプラ「スミス都へ行く」:米議会上院の議事を描く

フランク・キャプラ「群衆」:民衆の草の根運動

フランク・キャプラ「毒薬と老嬢」:殺人事件に巻き込まれる新婚カップル

アメリカの参戦:フランク・キャプラの戦意高揚映画

フランク・キャプラ「素晴らしき哉、人生」:善良なアメリカ人


ビリー・ワイルダー

ビリー・ワイルダー「失われた終末」:アルコール中毒患者を描く

ビリー・ワイルダー「サンセット大通り」:老女優の末路を描く


ビリー・ワイルダー「第十七捕虜収容所」:捕虜収容所の日常を描く

ビリー・ワイルダー「麗しのサブリナ」:女性にとってのアメリカン・ドリーム

ビリー・ワイルダー「七年目の浮気」:マリリン・モンローの魅力

情婦:ビリー・ワイルダーの法廷ミステリー映画

ビリー・ワイルダー「昼下がりの情事」:ゆきずりの恋

ビリー・ワイルダー「お熱いのがお好き」:マリリン・モンローの魅力

ビリー・ワイルダー「アパートの鍵貸します」:ジャック・レモンのガールハント


アルフレッド・ヒッチコック

ヒッチコック「三十九夜」:ミステリー映画の古典

ヒッチコック「バルカン超特急」:世界大戦前夜の諜報戦

ヒッチコック「レベッカ」:観客になぞ解きをせまる

ヒッチコック「海外特派員」:ミステリー・サスペンスの古典

ヒッチコック「断崖」:新妻の疑惑

ヒッチコック「迷走迷路」:破壊工作員

ヒッチコック「疑惑の影」:殺人犯と姪

ヒッチコック「白い恐怖」:女性精神分析医の活躍

ヒッチコック「汚名」:女スパイとCIA捜査官

ヒッチコック「ロープ」:室内の完全犯罪

ヒッチコック「見知らぬ乗客」:精神異常者の企み

ヒッチコック「ダイアルMを廻せ」:完全犯罪の目論見

ヒッチコック「裏窓」:裏窓から他人の生活を覗く男

ヒッチコック「知りすぎていた男」:暗黒組織の国家的陰謀

ヒッチコック「めまい」:世界映画史上の最高傑作

ヒッチコック「北北西に進路を取れ」:国際スパイ組織の暗躍

ヒッチコック「サイコ」:精神分裂病者の妄想

ヒッチコック「鳥」:カモメに襲われる恐怖


オーソン・ウェルズ

オーソン・ウェルズ「市民ケーン」:映画史上最高傑作の一つ

オーソン・ウェルズ「偉大なるアンバーソン家の人々」:アメリカの俄成金

オーソン・ウェルズ「上海から来た女」 リタ・ヘイワースの魅力

マクベス( Macbeth ):オーソン・ウェルズのシェイクスピア劇

オセロ:オーソン・ウェルズのシェイクスピア劇


審判:オーソン・ウェルズ


フレッド・ジンネマン

フレッド・ジンネマン「山河遥かなり」:ホロコーストの悲劇

フレッド・ジンネマン「暴力行為」:密告者への復讐

フレッド・ジンネマン「真昼の決闘」:保安官の孤独な闘い

フレッド・ジンネマン「地上より永遠に」:米軍兵士の日常

フレッド・ジンネマン「尼僧物語」:カトリックの欺瞞性への批判

フレッド・ジンネマン「日曜日には鼠を殺せ」:スペイン内戦の傷跡

フレッド・ジンネマン「わが命つきるとも」:トマス・モアの殉教

フレッド・ジンネマン「ジャッカルの日」:ド・ゴール暗殺計画

フレッド・ジンネマン「ジュリア」 リリアン・ヘルマンの自伝的小説を映画化


アメリカン・ニューシネマ

アーサー・ペン「俺たちに明日はない」:アメリカン・ニューシネマの魁

マイク・ニコルズ「卒業」:サイモンとガーファンクルの音楽に乗せて


ウィリアム・フリードキン「フレンチ・コレクション」:麻薬密売組織と警察

ドン・シーゲル「ダーティハリー」:クリント・イーストウッドの破天荒な活躍

ジェリー・シャッツバーグ「スケアクロウ」:奇妙な二人組のロードムーヴィー

ロバート・アルトマン「ロング・グッドバイ」:レイモンド・チャンドラーの小説を映画化

ミロス・フォアマン「カッコーの巣の上で」:精神病院におけるロボトミー手術

マーティン・スコセッシ「タクシー・ドライバー」:社会の不正に立ち向かう男

デニズ・ホッパー「イージー・ライダー」:二人組のバイク旅

ジョージ・ロイ・ヒル「明日に向って撃て」:強盗の異議申し立て

ジョン・シュレジンジャー「真夜中のカーボーイ」:カウボーイにあこがれる田舎者

ロバート・アルトマン「M★A★S★Hマッシュ」:朝鮮戦争時の米軍の野戦病院

ジョージ・ロイ・ヒル「スティング」:詐欺師に寛容なアメリカ

ジョージ・・ロイ・ヒル「スローターハウス5」:ドレスデン空襲の悪夢


ミロス・フォアマン

ミロシュ・フォアマン「火事だよ!かわい子ちゃん」:チェコの官僚主義を笑いのめす

ミロス・フォアマン「カッコーの巣の上で」:精神病院におけるロボトミー手術

ミロス・フォアマン「ヘアー」 ベトナム戦争批判のミュージカル

ミロス・フォアマン「アマデウス」 モーツァルトの半生を描く

ミロス・フォアマン「ラリー・フリント」 ポルノ雑誌ハスラーの創刊者

ミロス・フォアマン「マン・オン・ザ・ムーン」 アンディ・カウフマンの半生

ミロス・フォアマン「宮廷画家ゴヤは見た」 ゴヤの半生を描く


サム・ペキンパー

サム・ペキンパー「昼下がりの決斗」:アメリカ西部の無法地帯

サム・ペキンパーワイルドバンチ(The wild bunch):西部劇の最後の大作


サム・ペキンパー「わらの犬」:暴力のための暴力


サム・ペキンパー「ゲッタウェイ」:壮大な逃走劇


サム・ペキンパー「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」:西部開拓時代の英雄


サム・ペキンパー「ガルシアの首」:ひたすた追い求める男


サム・ペキンパー「戦争のはらわた」:ドイツ軍退却戦


サム・ペキンパー「バイオレント・サタデー」:CIAの謀略活動



クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド「バード」:チャーリー・パーカーの伝記映画

クリント・イーストウッド「許されざる者」:老いたる賞金稼ぎ

クリント・イーストウッド「マディソン郡の橋」:中年男女の不倫の恋

クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」:女子ボクサーと尊厳死

父親たちの星条旗(Flags of Our Fathers):クリント・イーストウッド

硫黄島からの手紙(Letters from Iwo Jima):クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド「チェンジリング」:取り換えられた息子

クリント・イーストウッド「グラン・トリノ」:意味のある死

クリント・イーストウッド「インビクタス」:マンデラの人種融和政策


スティーヴン・スピルバーグ

スティーヴン・スピルバーグ「ジョーズ」:人食いざめと人間の死闘

スティーヴン・スピルバーグ「未知との遭遇」:宇宙人と人間の友情


スティーヴン・スピルバーグ「E.T.」:地球外生物との交流

スティーヴン・スピルバーグ「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」:考古学者の冒険

スティーヴン・スピルバーグ「ジュラシック・パーク」:現代に蘇った恐竜

スティーヴン・スピルバーグ「シンドラーのリスト」:ユダヤ人を救ったドイツ人

スティーヴン・スピルバーグ「プライベート・ライアン」:一兵卒の命を救う

スティーヴン・スピルバーグ「リンカーン」:リンカーンの人間性を描く


ウディ・アレン

ウディ・アレンのバナナ:キューバ革命のカリカチュア

ウディ・アレンのSFコメディ「スリーパー」:冷凍保存から蘇った男

ウディ・アレン「アニー・ホール」:シリアスな会話

ウディ・アレン「マンハッタン」:ニューヨーク賛歌

ウディ・アレン「ハンナとその姉妹」:男女のシティライフ

ウディ・アレンのミュージカル・コメディ「世界中がアイ・ラヴ・ユー」

ウディ・アレン「マッチポイント」:アメリカの悲劇

ウディ・アレン「それでも恋するバルセロナ」・アメリカ女のアヴァンチュール

ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:ベル・エポックのパリ


マーティン・スコセッシ

マーティン・スコセッシ「ミーン・ストリート」 ニューヨークにうごめく不良たち

マーティン・スコセッシ「タクシー・ドライバー」:社会の不正に立ち向かう男

マーティン・スコセッシ「レイジング・ブル」 プロボクサー、ジェイク・ラモッタの半生

マーティン・スコセッシ「キング・オブ・コメディ」 コメディアンの出世願望

マーティン・スコセッシ「最後の誘惑」 現世を楽しむキリスト

マーティン・スコセッシ「グッドフェローズ」 イタリア系マフィアを描く

マーティン・スコセッシ「ケープ・フィアー」犯罪者の弁護士への復讐

マーティン・スコセッシ「カジノ」 1980年代のラスベガスを描く

マーティン・スコセッシ「ディパーテッド」 香港映画のリメーク

マーティン・スコセッシ「シャッター・アイランド」 精神病者の妄想の世界

マーティン・スコセッシ「ヒューゴの不思議な発明」 メリエスと映画

マーティン・スコセッシ「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 株仲買人の半生

マーティン・スコセッシ「沈黙」:遠藤周作の小説を映画化


ミュージカル映画

ミュージカル「トップ・ハット」:フレッド・アステアのタップダンス

ミュージカル「オズの魔法使い」:竜巻に乗って冒険する少女


ミュージカル「巴里のアメリカ人」:ガーシュインのジャズクラシック

ミュージカル「雨に唄えば」:ジーン・ケリーのダンスと歌

ミュージカル「バンド・ワゴン」:落ち目の大スターの復活

ミュージカル「王様と私」:東洋人への陳腐なステロタイプ

ミュージカル「ウェスト・サイド物語」:人種間の対立・抗争

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」:花売り娘を淑女に鍛えあげる

ファンタジー・ミュージカル「メリー・ポピンズ」:素敵な魔女

ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」:家族合唱団

ミュージカル「キャバレー」:ライザ・ミネリの魅力

ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」:迫害されるユダヤ人

ミュージカル「ラ・マンチャの男」:ドン・キホーテの冒険

ミュージカル「スター誕生」:女性歌手の成功物語

ミュージカル映画「オール・ザット・ジャズ」:演出家のセクシーな生き方

ロブ・マーシャル「シカゴ」:人殺し女たちのミュージカル

ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」:ジャンバルジャンとコゼット

ミュージカル「オペラ座の怪人」:美女に思い焦がれる怪物


1930年代のアメリカギャング映画

犯罪王リコ(Little Caesar):1930年代のアメリカギャング映画

民衆の敵(The Public Enemy):1930年代のアメリカギャング映画

暗黒街の顔役(Scarface):1930年代のアメリカギャング映画

汚れた顔の天使(Angels with dirty faces):1930年代のアメリカギャング映画

アメリカ映画「化石の森」 逃走中のギャング

アメリカ映画「彼奴は顔役だ」 怒涛の二十年代を描く


コメディ映画

荒武者キートン(Our Hospitality):バスター・キートンのドタバタ喜劇

キートンの探偵学入門:探偵になったキートン


キートンのセブンチャンス:キートンの嫁とり

キートン将軍:追いつ追われつのキートン

豪勇ロイド(Grandma's Boy):ひ弱なおばあちゃん子ロイド

ロイドの要心無用:ロイドの空中アクロバット

猛進ロイド:女性が苦手なロイド

ロイドの人気者:大学で歓迎されるロイド

オペラは踊る(A Night at the Opera):マルクス兄弟

ニノチカ:ソ連を皮肉るロマンス・コメディ

モロッコへの道:ボブ・ホープの珍道中シリーズ

アメリカ映画「三十四丁目の奇蹟」 愉快なクリスマス映画

クリス・コロンバス「ホーム・アローン:クリスマス映画の代表作


アメリカ映画補遺

D・H・グリフィス「国民の創生(The birth of a nation)」:南北戦争と黒人蔑視

D・H・グリフィス「イントレランス(Intolerance)」:不寛容を肯定する

マイケル・カーティス「カサブランカ」:ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン

ジョゼフ・フォン・スタンバーグ「モロッコ」:マレーネ・ディートリッヒとゲーリー・クーパー

アメリカ映画「武器よさらば」:ヘミングウェーの小説を映画化

アメリカ映画「誰が為に鐘は鳴る」:ヘミングウェーの小説を映画化

アメリカ映画「西部戦線異状なし」:第一次世界大戦を描く

アメリカ映画「フィラデルフィア物語」 尻軽女のロマンス・コメディ

マリー・アントワネットの生涯 シュテファン・ツヴァイクの伝記の映画化

レディ・イヴ 女詐欺師と金持ちの御曹司

アメリカ映画「ガス燈」 若妻のパニック

アメリカ映画「緑色の髪の少年」 戦災孤児差別

アメリカ映画「シャーロック・ホームズ 殺しのドレス」:小気味なストーリー展開

アニーよ銃をとれ 西部劇仕立てのミュージカル・コメディ

欲望という名の電車 アメリカ南部人気質

ジョゼフ・L・マンキウィッツ「三人の妻への手紙」:アメリカ人夫婦のあり方

アメリカ映画「痴人の愛」:ベティ・デヴィスの出世作

ジョゼフ・L・マンキウィッツ「イヴの総て」:ベティ・デヴィスの代表作

ジョージ・スティヴンス「陽のあたる場所」:セオドア・ドライザーの小説を映画化

マーク・ライデル「黄昏」:アメリカ人の家族関係

マーティン・スコセッシ「ラスト・ワルツ」:ザ・バンドのライブ映像

シェーン:アメリカ西部劇映画の名作

スタンリー・クレイマー「招かれざる客」:白人と黒人の人種間結婚

リンゼイ・アンダーソン「八月の鯨」:老いを見つめる

ロバート・ベントン「クレーマー、クレーマー」:子供の親権をめぐる争い

テッド・コッチェフ「ランボー」:アメリカ警察の暴力的体質

ジョナサン・デミ「羊たちの沈黙」:シリアル・キラーの不気味な動機

スティーヴン・ソダーバーグ「KAFKA 迷宮の悪夢」:カフカ的世界

ジョン・マッデン「恋におちたシェイクスピア」:シェイクスピアの青春

アメリカ映画「エルマー・ガントリー」:信仰復興運動を描いた映画

ピーター・ボグダノヴィッチ「ペーパームーン」:詐欺師と孤児のロード・ムーヴィー

ロバート・レッドフォード「リバー・ランズ・スルー・イット」:宗教的に敬虔な家族

オリヴァー・ストーン「プラトーン」:ベトナム戦争の一齣

オリヴァー・ストーン「7月4日に生まれて」:戦争で不具になった青年

マーティン・リット「ノーマ・レイ」:アメリカの労働組合運動を描く

ラルフ・ネルソン「ソルジャー・ブルー」:米騎兵隊のインディアン虐殺

アメリカ映画「新13階段への道」:ニュルンベルク裁判の記録

アメリカ映画「フィールド・オブ・ドリームス」:シューレス・ジョーへのオマージュ

アメリカ映画「メジャーリーグ」:インディアンズの復活

フランシス・コッポラ「地獄の黙示録」:ベトナム戦争を描く

スタンリー・キューブリック「ロリータ」:ナボコフの小説を映画化

スタンリー・キューブック「博士の異常な愛情」:米ソの核戦争の危機

スタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」:宇宙を舞台にした映画の古典

アメリカ映画「エイリアン」:異星人のSFホラー映画

スタンリー・キューブリック「時計じかけのオレンジ」:暴力社会アメリカ

フィリップ・カウフマン「存在の耐えられない軽さ」:ミラン・クンデラの小説を映画化

オリヴァー・ストーン「ニクソン」:ニクソンの半生を描く

大統領の陰謀:ウォーターゲート事件に迫る

SFホラー映画「ディープ・ブルー」:AIによる人間への逆襲

アメリカ映画「アイ・アム・サム」:精神薄弱者の子供養育権

ムーン・ライト:アメリカの黒人社会

アメリカ映画「ブラック・クランズマン」:KKKと黒人警察官

アーサー・ペン「奇跡の人」:ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン

コスタ=ガヴラス「ミッシング」:チリで消えたアメリカ人

デヴィッド・リンチ「ワイルド・アット・ハート」:暴力とセックス

ジョエル・コーエン「バートン・フィンク」: アメリカの映画文化を強烈に批判

クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」: 斬新な構成の暴力映画

ノーマン・ジュイソン「夜の大捜査線」: 人種差別をからめた犯罪捜査映画

セックスと嘘とビデオテープ:スティーヴン・ソダーバーグ

ジェームズ・L・ブルックス「愛と追憶の日々」:アメリカ人女性の性的な行動パターン」

アメリカ映画「タイタニック」:海難事故を描く

アメリカ映画「レインマン」:知的障害者を描く

アメリカ映画「グラディエーター」:古代ローマの歴史劇

アメリカ映画「ブレイブハート」 スコットランドの対英独立戦争

サム・メンデス「アメリカン・ビューティ」:中流家庭の崩壊を描く

アメリカ映画「スタンド・バイ・ミー」:少年たちのイニシエーション

ブルース・へレスフォード「ドライビングMissデージー」:人種差別を描く

ペニー・マーシャル「レナードの朝」:脳性麻痺をめぐる医療映画

アメリカ映画「アラバマ物語」 アメリカ南部の黒人差別

コスタ=ガヴラス「ミュージック・ボックス」:ハンガリーでのホロコーストを米で裁く

ロン・ハワード「ダ・ヴィンチ・コード」:キリストの子孫

ジェームズ・キャメロン「ターミネーター」:人類と人工知能の闘い

フランシス・フォード・コッポラ「カンバセーション・盗聴」 盗聴のプロ

アメリカ映画「フォレスト・ガンプ」 知的障害者の見たアメリカ

アメリカ映画「スポットライト 世紀のスクープ」:カトリックの性的虐待を追求

アメリカ映画「スリー・ビルボード」 アメリカ人の警察不信


エドワード・ズウィック「ラスト・サムライ」:アメリカ人から見た日本の武士道

アメリカ映画「ブラックスワン」:バレーに題材をとったサイコ・スリラー

アメリカ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」:9.11に父親を失った少年

アメリカ映画「アーティスト」:モノクロのサイレント劇

アメリカ映画「ファミリー・ツリー」:寝取られ亭主とダディズ・ガール

アラン・J・パクラ「ソフィーの選択」:アウシュヴィッツを生き延びた女性

マーティン・スコセッシ「沈黙」:遠藤周作の小説を映画化

それでも夜は明ける:奴隷になった自由黒人

グレタ・ガーウィグ「レディ・バード」:少女の青春

ビューティフル・マインド:ジョン・ナッシュの半生

アメリカ映画「マトリックス」 AIと人類の戦い

アメリカ映画「ロード・トゥー・パーディション」 アメリカのアイルランド系暴力団

アメリカ映画「クラッシュ」 アメリカにおける人種間憎悪

アメリカ映画「ノーカントリー」 麻薬取引がらみの殺人

アメリカ映画「ワルキューレ」 ヒトラー暗殺・政権奪取計画を描く

アメリカ映画「ゼロ・グラビティ」 宇宙空間を放浪する

アメリカ映画「華麗なるギャツビー」 フィッツジェラルドの小説を映画化

アメリカ映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 落ち目の俳優とスタントマン

アメリカ映画「ノマドランド」 車上生活者たち


氷海の伝説:イヌイットの伝説を映画化


アメリカは世界でもっとも映画作りの盛んな国である。国力の大きさがしからしめるのだと思うが、それだけではなく、アメリカ人の国民性が映画を好むのだろう。アメリカは、ハリウッドを中心に巨大な映画産業が発達し、人々を魅了し続けてきた。そのハリウッドには、七代メジャーといわれる巨大映画製作・配給会社があって、毎年膨大な作品を市場に送り出してきたのである。

それこそあらゆるジャンルの映画を作ってきた。だから国籍による特徴のようなものはない。あえていえば、娯楽的なものと、資金力にまかせてスケールの大きな映画を作る傾向があるということだろう。アメリカ映画は、自国内だけだなく、世界的に消費されるので、資金力も豊かなのだ。

アメリカ映画の歴史は古い。だいたい映画技術そのものが、アメリカ人エディソンによって発明されたのである。そのエディソンが作ったボクシング中継映画が世界の映画史上初めての商業映画であった。その後、ハリウッドを拠点にさまざまな映画プロデューサーが進出し、アメリカを世界最大の映画製作国家にのし上げていった。

七大メジャーと呼ばれる映画会社のほとんどは、ユダヤ人資本が経営していた。とはいってもユダヤ的な価値観がそのまま映画に反映したということではない。映画会社は、アメリカ人の大多数を占める白人に受け入れられる作品を作るようにこころがけた。白人がインディアンと呼ぶ現地住民を露骨に蔑視するような西部劇とか、黒人への暴力を正当化するような映画が恥じらいもなく作られた。アメリカ映画の父と称えられるグイフィスは、黒人を悪魔のように描き、黒人をリンチしていたKKKを英雄のように描いている。非白人が見たらへどがでるような不良映画というべきだが、そうした映画が長い間ハリウッド映画の特徴といえたのである。

こうしたわけで、ハリウッド映画は、アメリカの白人の偏見の映し鏡のようなところがあった。ハリウッド映画が多少とも、自己反省とか良心といったものに眼を向けるようになるのは、1960年代以降のことである。アメリカン・ニューシネマと呼ばれる動きが出てきて、アメリカの自己撞着とか欺瞞といったものを暴くようになる。そうした流れの上に、かつては無反省な西部劇を作っていたサム・ペキンパーとかクリント・イーストウッドといったような人が、アメリカ人の生き方を相対化するようになった。アメリカ人も、やっとモラルを意識するようになったのである。

さて、アメリカは、世界中から人を惹き付けるので、映画においても、外国出身のものがアメリカに来て活躍することが多い。中にはヒッチコックのような、外国で成功したうえで、アメリカに拠点を映し、優れた映画作りを継続した作家もいる。

ここではそんなアメリカ映画の世界を楽しむべく、名作というにふさわしい作品を取り上げて、鑑賞したいと思う。また適宜解説・批評を加えたい。



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