壺齋散人の 映画探検 |
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日本は、世界でも最も映画作りの盛んな国だったし、いまでもそれなりの映画作品を毎年送り出し続けている。映画が活動写真と呼ばれたサイレント映画時代から、大量の作品を生産し、トーキー時代に入った1930年代には、溝口健二や小津安二郎といった、後に世界的な大家と呼ばれる映画監督を輩出した。40年代前半の戦争時代には、戦意高揚映画ばかりが作られたが、戦後は再び質の高い映画を送り出すようになった。 1950年台は日本映画の全盛時代といってよい。戦前から活躍していた巨匠たちのほか、黒沢明、木下恵介、新藤兼人といった新しい作家たちが、それぞれの問題意識から芸術性の高い映画を作った。1960年台以降、映画は世界的に斜陽化していき、日本もまたその流れに無縁ではなかったが、それなりに新しい映画作家があらわれては質の高い映画作品を生み出してきた。 20世紀の押し迫る頃には、映画産業はいわゆる後進国でも盛んになり、イランとかギリシャといった国でも優れた映画が作られて、映画の発展に貢献するようになる。日本でも是枝裕和を始め新しい世代の監督が輩出して、映画の魅力を発信し続けている。とくに、河瀬直美ら女性監督の躍進が目立つ。またスタジオ・ジブリなどが手掛けたアニメ映画は、日本映画の強みとして、世界中で評価されている。 このサイトでは、そんな日本映画の流れを、映画監督ごとに取り上げながら鑑賞し,適宜批評を加えたい。 |
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